無注水シールとは
従来のメカニカルシールは、汚泥(スラリー)による異常摩耗や摺動発熱の強制的除去、堆積による作動性能の阻害を避ける為、処理水や上水をメカニカルシールへ注水して使用していました。
しかし、大きな災害により上水の供給がストップした際に、次々に流れ込んでくる下水を処理場、あるいは中継場は、メカニカルシールに注水が出来ないために送水することが出来ない事態が生じました。
また一方、ISOを始めとした環境側面への影響や設備・維持管理費のコスト削減といった面からも注水を必要としないメカニカルシール『無注水シール』への需要が高まっています。
弊社では汚泥(スラリー)による発生するメカニカルシールの様々な問題に対し、長年培ってきた静止型構造を基本に、独自の特殊材料の採用や最適と化した低発熱設計により、様々な仕様条件に対応した最適な無注水メカニカルシールをご提案しています。
しかし、大きな災害により上水の供給がストップした際に、次々に流れ込んでくる下水を処理場、あるいは中継場は、メカニカルシールに注水が出来ないために送水することが出来ない事態が生じました。
また一方、ISOを始めとした環境側面への影響や設備・維持管理費のコスト削減といった面からも注水を必要としないメカニカルシール『無注水シール』への需要が高まっています。
弊社では汚泥(スラリー)による発生するメカニカルシールの様々な問題に対し、長年培ってきた静止型構造を基本に、独自の特殊材料の採用や最適と化した低発熱設計により、様々な仕様条件に対応した最適な無注水メカニカルシールをご提案しています。
導入メリット
1. 緊急事態への対応
注水設備に断水等の不測の事態が生じても、ポンプ運転を可能にします。
2. 水処理効率の低下防止
注水による汚泥濃度の低下を防ぎ、後工程における処理負担を軽減します。
3. メンテナンスの負担軽減
注水に伴う運転・設備管理の負担が軽減されます。
4. ランニングコストの低減
注水とそれに伴う運転コストが不要となります。毎分3リットルの注水は、年間総量1,500㎥に達します。
5. 設備費の削減
注水配管、注水ポンプを含む設備費を削減可能です。
適用
タイプ | 横型AQシール | 立型AQシール |
型式 | BO71-SV、BO71-GV | BO71-GY、BO23-GD |
流体 | 各種汚泥(余剰、返送、消化)廃水、冷水、冷却水 | 汚水、雨水、河川水、冷水 |
主な採用機器 | 片吸込み渦巻きポンプ 両吸込み渦巻きポンプ スクリューポンプ スラリーポンプ | 両吸込み渦巻きポンプ スクリューポンプ 立軸斜流ポンプ 立軸渦巻きポンプ 横軸軸流ポンプ |
スラリー濃度 | 4.0Wt%以下 | 1.0Wt%以下 |
軸径 | φ30~φ120 | φ50~φ300 |
圧力 | 1.0MPa | 1.0MPa |
周速 | 10m/s | 10m/s |
特長
タイプ | 横型AQシール | 立型AQシール |
構造 | 静止形インサイドタイプ (消耗部品二つ割:GV型) | 静止形インサイドタイプ 消耗部品二つ割 (カートリッジ:GD型) |
材質 | 摺動部品:SiC×SiC パッキン:FKM 金属部品:SUS304、SUS316 | 摺動部品:カーボン”F42”×WC(SiC) パッキン:FKM 金属部品:SUS304、SUS316 |
その他 |
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参考図
AQシール 使用実例
【下水処理場の横型汚泥ポンプ】や【中継ポンプ所の立型汚水ポンプ】
外部からの清水の注水が不要になることで、注水コストや配管などの付帯設備の削減に寄与します。また、消耗品である摺動材とパッキンは2つ割構造の為、シール交換時にはポンプを分解することなく、メンテナンスが可能です。
無注水仕様
シール部への注水が不要の為、注水コストの削減が可能です。ポンプへの注水配管の設置やメンテナンスも不要になります。